40歳になったら悩むらしいので予習しといた「「40歳の壁」をスルッと越える人生戦略/尾石晴」
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読書感想文
発売前重版決定!★音声メディア「Voicy」キャリア部門2年連続No.1!
「Voicy」トップパーソナリティによる一生「お金・つながり・健康」を維持できるキャリアデザインの本。
本書は、40歳前後で多くの人が感じるこの「モヤモヤ感」、つまり「40歳の壁」の正体を分解しながら、自分らしく生きるために「人生の後半戦をどうデザインしていくか?」を考えるためのものです。
「幸せな人生には、どんな要素が必要か?」を分解してみたら、次の3つの要素が見えてきました。
①お金(収入・資産)
②つながり(家族・友人・知人)
③健康(体力・認知力)
この3つの要素を満たすためには、定年を迎えないキャリアを自分なりにデザインする必要があります。このような、「お金」「つながり」「健康」の3つの要素を満たすことができ、かつやりがいを持って取り組める「仕事」のことを、この本では「自分業」と呼びます。
それでは、あなたらしい「自分業」はどうやって見つかるのか?そしてどうやって始めるのか?この本では、今すぐ始められる具体的なステップを筆者の実体験も交えながらひとつひとつ丁寧にお伝えします。
「40歳の壁」をスルッと越える人生戦略 【 ”マイキャリア” の整理に使える2つのワークシートDL特典付き】 <3つの要素棚卸し> & <重ね合わせ発見>
◎【こんな方におすすめ】
- このまま今の働き方でいいのか不安を感じている。
- 十分な経験や資格、職歴を持っていない気がする。
- 転職や独立に興味があるが、スキル不足を感じている。
- 仕事と家事・育児の両立に限界を感じている。
- 小1の壁、小4の壁を前に今後の子育てに不安を感じている。
- 定年後の第2の人生に不安を感じている。
<目次>
- はじめに 残りの人生も今の積み重ねでいい?
- 第1章 「40歳の壁」の正体
- 第2章 40歳からの幸せをつくる「自分業」
- 第3章 「40歳の壁」を越える自分業の始め方(準備編)
- 第4章 「40歳の壁」を越える自分業の育て方(実践編)
- 第5章 「40歳の壁」試行錯誤とその先の変化
- おわりに 「40歳の壁」にぶつかっているあなたへ
◎感想
全5章で構成されている、40代に向けたキャリアデザインの自己啓発本である。
私は、40代では無いが最近できた友人に40代の方がいるので、
「40歳になったら、どういう感覚になるのだろう?」という疑問を感じた為に、
その解決のヒントとして知識を得られれば良いなと思ってAmazonで適当に検索してランキング上位に居たのでポチった次第だった。
実際に読み進めてみると
きれいな自己啓発本のテンプレートに沿っている本なので非常に読みやすい。
- 自己紹介。私もあなたと同じ悩みを持っていましたよ
- 私みたいに幸せになるにはこういう考えと行動が大事なんですよ。大まかなフレームの紹介
- 具体的にはこんなマインド変化が必要です
- 具体的にはこんな行動変化が必要です
- 現在の自己紹介。あなたも頑張ってください
このようなテンプレートで進み、セクションも短いので、下手な自己啓発本よりも実践的な内容もあり、かなり具体的で読み易いので同じ悩みを持っている人には刺さる一冊だと感じた。
この本で一貫しているテーマは「自分業」という独自ワードになる。
これは所謂
- フリーランス
- 副業
- 複業
などのような、キーワードに近い意味のようで遠い。
大きな資産があって株式投資を行い、分配金で生活できるようになって社会生活をリタイアすること(FIRE)よりも、
自分業を複数持ち、楽しくそれらを続けていれば収入源が絶たれることはないし、健全に生活ができるよね。というような意味合いだろうか。
以上のような大まかな主張、内容には関心を向けられたし、非常に具体的な内容もあって参考になるものもあった。
だが、作者自身は40代女性の、家庭を持つ「ワーママ」であり、この本がリーチしたい対象も同じく、40代になり家庭が一段落してこれからのキャリア形成をどうしていこうか悩んでいる女性。
一方の私は、地方在住低収入実家住独身男性。
環境が真逆で、いまいち本来の目的であった「40代男性の考え方」という部分の情報はほぼ皆無で、この部分に関してはもっとサーチしてピックアップするべきだったと後悔している。
あと、男性と女性の考え方の違いという部分に起因するのだと思うが、職場のおばちゃんの話し相手になっているときのような感覚で読み進める部分もあったのは事実として、ここに伝える。
それでも、とても参考になった点としては多くあり、
其の一つとして、
この作者がよく言う「自分業」というのは多くのYouTuberを観察していると、きちんと運営して持っている人が多くいることに気がついた。
少し発信者がざわつく行動や発言をしてしまったときに、「視聴者のことを考えて。」という言葉をよくコメントで目にするが、ソレを実行した段階で、すでに自分業ではなくなる=継続していくことができない→視聴者も離れ、発信者も潰れていくという現象を数多く見てきた気がする。
今回の著書はその現象の回答の一つになった。
私の場合は、同年代でもなく、同性別でもないので、いまいち刺さりにくかったようだが、マインド部分は今までの経験値から得ていた部分の答え合わせができたし、行動部分についてはかなり具体的で参考になる一節はあった。
特に第四章はかなり実践的で有用だったのでその部分だけ立ち読みでもいいので読む勝ちはある。
以下は自分用にメモした。読みたい人だけ嫁
第四章:自分業の育て方
経費から考える自分業の見つけ方と育て方
出ていくお金=経費
から自分業を見つける。
自分でビジネスを組み立てるというと、つい「どうやってお金を得るか」という点に目が行きがちですが、ここでは「得るお金」ではなく「出ていくお金」、つまり「経費」から、あなたにフィットする自分業の種を考えてみます。
この視点は私も自分自身で確定申告をするようになってから、ようやく気づき始めた視点だった。
旅行が好きで年に数回は国内、または国外へ飛んでいくが、
ブログや動画として、発信を行うことで経費になる。
実際のところは旅行費が全部帰ってくるわけではないが、お金がない=好きな旅行に行けない。というマインドにならずにすむようになったのが一番のメリットだ。
このおかげで、好きな旅行を継続しつつ、思い出を残しておけるし、多少のお小遣いになったりならなかったりする。
メリットしかない。
経費とは収入を得るためにかける費用
個人のお金を増やしたい、副業したいという人が現代はとても多いです。その際、支出を経費にできる仕事を持つ、つまり本代を「稼ぐ」ために仕事をするのではなく、本代を「経費にできる」仕事を考えるという思考法を持っておくと、入り口と出口の両方のコントロール権を持つことにつながります。
ここまでで、自分の好きなことが見つかったら、マーケットと照らしてお金になるのかを調べます。
- 頼まれても居ないのに、お金と時間を費やしている行動を洗い出す=自分業の種
- 自分業の種がお金になるのか調べる。追加で必要なスキルが有れば、会得するための方法も挙げておく。
- 一つの種に水を上げていく必要もなく、むしろ多くの種に水を与えて行くことでリスクヘッジを行う
私は、この辺がまだ上手くできていないと感じた。
自己認知が足りていないのも同様に、自分も含めて多くの人もマーケット調査の重要性を理解しきれていない。
それは自分を売り込む場合でも同じだ。
自分を主語にしてつくる自分業(お客さんを作る編)
このセクションの要約をすると
- 継続ができるかを自分に問うことが重要事項
- 継続できる環境を作るために、ストレスを減らす
- ストレスの原因の主である、人間関係のストレスを抱えないためのシステムを作る
お客さんを作るという部分はこの、システムを作るという部分にあたる。
ここで言う「お客さん」とはお金を落としてくれる顧客を作るのではなく、
自分のストレスにならない人に対してサービスを提供するためのシステムを作るという意味だった。
つまり、自分が何をしたいのかを軸にして、サービス(商品)を設計する。ということ。
なぜなら、
一般的なお客さんを喜ばせるサービスで自分業を行うと継続していくことができない。
だから、続けるために、自分と同じような人を喜ばせるためのサービスを提供する
- あなたが一緒にいたいのはどんな人?
- あなたの自分業が成り立つのはどんな人?
両方の答えを満たす人=自分業のペルソナです。
自分を主語にしてつくる自分業(組み立て編)
人は変化にお金を払うことを前提に、
変化にはいくつかの壁がある。
変化の壁
- 知らない:知識がない
- できない:やりかたがわからない、PDCAが回らない。やり方が間違っている
- 行動できない:やりかたがわからない。疑問を解決できない
- 気づきがない:PDCAが回らない。間違ったやり方に気づかない。思い込みを外せない
- 技術がない:間違い修正ができない。間違って行動している
- 磨けない:習慣化や向上ができない
変化に対してサービスのポジショニングがはっきりしていると単価を上げることができる。さらにプラスの要素があると売りやすくなる。
変化のどこに自分の商品を置いていくか。また、継続できるか。
自分を主語にしてつくる自分業(セルフブランディング編)
じわじわ浸透が重要。=信頼を積む
前提として
- 客観的に見た自分の魅力、価値を自分で理解する
- ありのままの自分から出る価値で勝負するしかない
- 市場にあわせない
- 一貫性を持つ
軌道修正をしながら、で良いので早めに動く。
- 自分は何を持っているのか?
- 何を伝えたいのか?
- 誰にどんな手段や方法で伝えるのか?
試行錯誤をしながら自己認識の精度を高めていく