プリズン•ランペイジ

今週のお題「最近見た映画」

 

プリズン・ランペイジ(字幕版)

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huluで観た映画の感想書く

 

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nageyari.hateblo.jp

 

昨今

パワハラやセクハラに対する問題や、ソーシャルネットワークでの誹謗中傷の問題などが取り上げられて

その加害者への対処がうまく機能していない部分についても議論に上っているらしい

 

強いマイナスな感情、つまりはヘイトを一個人に向けられると

一般的な人間であれば精神状態は疲弊する

 

一昔前であれば、会社の面接ではストレス耐性を見極めるために、

意味のわからない質問をされたりだとか、

パワハラになりうるような人格を攻撃するような質問をされたりだとかも多々あったり

それをくぐり抜けてやっと入った会社の新人研修でも

地方に飛ばされて同じようなストレス耐性を高めるための訓練と称して

技術的な研修ではないようなことを数週間に渡って行われることもあるらしい

 

この映画もそれと似たような部分もあり

まず、父親が酷い

パワハラで精神をコントロールした上で、自分の子供を使い捨ての駒のように使う。

 

しかし、不思議なことに

そんな理不尽極まりない行動に対して、周りの人間は彼の行動に納得をしてしまうのだ

 

それは、

環境における効果もあるように見えた

 

父親とその獄中の友人を脱獄させた三兄弟

その5人は、いわば一心同体になってしまった

 

一人でも逃げて捕まれば、全員が捕まる

それはすなわち死を意味することが、全員の共通認識として植えられている

 

それを理解していた上で行動に移せる人間が父親である、ゲーリーの特殊能力であったのだ

 

精神的疲労を持った、人間は容易にコントロールされる

まず、自分の行動に疑問を持たないし、理不尽な命令をされたとしても

背けば死が待っていると勘違いを起こす回路になっているので、

命令に背くことはないロボットに成り下がる

 

それはもちろん、ご主人さまに反乱を起こそうという気もなくなる

 

3兄弟の父親への愛は

父親と母親によって創られたものであり

尽く宗教じみている

 

母親から父親は犯罪者ではないと聞かされて育った兄弟は

父親の本当の姿を見せつけられて、恐怖する

しかし、逃げることはできない

なぜなら、父親は巻き込まれた人間を無慈悲に葬り去るとしても正義の味方だから。

正しいことをしているから。

信じ続けたいという願いが、兄弟たちの思考を縛っているのだ

 

 

しかしながら

長男だけが、その真実と虚像に対して疑いを持ち

葛藤をしていくのだが、時既に遅し

 

最終的に息子も死に、捕まり、父親も最終的には

サバンナで干からびて

これまでの行いの償いかというくらいに見るも無残だ

 

 母親も父親も異常者であったが

その息子たちは、「父親が犯罪者ではないのに収監されている」という虚偽を信じているという部分を除けば、正常な人間であり、被害者であり、悲しい結末だった

 

そもそも、動物は環境に対応して進化していく生き物だが

人間も環境によって、良くも悪くも変化して行く

現状の悪い環境を抜け出そうと行動しなければ、

人間ではなく、支配され電池が切れたら使い捨てされてしまうロボットのような生き物であり

進化を自らで止めた別種なのだ