絶望がみたかった「クワイエットプレイス」

 

 

 

 

Odai「ゆっくり見たい映画」

 

 

アマプラで映画みて感想書いてる

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絶望が見たかった

私は人が絶望に打ちひしがれる姿をポップコーンでも食べながら悠々と見ているのが好きだ。


ホラー映画というコンテンツには、そういう夢物語をゲームマスター視点で楽しめるという側面もある

この映画はそれを悠々と裏切ってくれた。
この怒りをどうしてくれよう。

 

自分の想像を超えて裏切りが発生するという映画。
そういった創作物はたしかに面白い。それは事実だ。


マザー3と同じように早々と如何にもヤンチャな三男がやられるシーンはこれから始まる家族への流れ込む絶望感に心を躍らせるようだった。

それから一年以上経過して、未だに怪物から隠れながら。まるで、虫けらのように息を潜めて粛々と生きている人間の世界。
そんなどん底とも言える一つの世界にも、家族があり、生活があり、生命が誕生し、物語がある。

 

次男は臆病ではあるが大きくなり、父親を追う。
耳が聞こえない長女は少し男勝りなところもあるが、それは勇敢で心優しい正確に育ち、親への反抗心が芽生え始めていた。
母親はお腹の中にいる、もうひとつの家族を誕生を心待ちにしている。
まさに父親というキャラクター像そのままの父親は一年前に欠けてしまった息子への愛を埋めるように家族を愛していた。

 

平和という海洋の表面の下に、
常に潜み、
時折に背びれを覗かせて、
人間の家族をあざ笑うかのようなクリーチャーは突如として姿を見せ、
生物としての格差を見せつけてやってくる。

 

物語としては非常に、起承転結がしっかりしていてクリーチャータイプのホラー映画の中ではシンプルで見やすい。
故に、ミストのラストシーンのような絶望に打ちひしがれる展開を期待してしまっていたのだ。

この映画ほど、登場人物の死を願った映画はないだろう。
繁忙期だったで疲れていた中で、アマプラの無料体験プランが切れそうだったから急いで観てしまったからだ。
私の性格が悪いだとか、そんな理由は欠片もあるまい。