イレイザーヘッド
huluで映画みて感想書いてる
カルト映画の代表とも言われるイレイザー・ヘッド
あのデイビッドリンチが作り上げたこの奇妙な映画は
5年間かけて、たった5人で作り上げた
赤ん坊はスパイクと呼ばれていたらしいが、ホントにリアルにみえて
噂では牛や豚の動物の赤ちゃんを使ったとか、精巧な人形を創ったとか今でも真相は明らかではない
77年にこの奇妙な映画を作ろうとしたリンチの心情や
映画のストーリーや中身を理解しようとすると
観ているこちらの頭がパンクしそうになる
5人で作り上げたという前情報を得てしまうと
かなりチープな作品のように思えるかもしれないが
実際に観てみると、
ストーリーこそは退屈に感じる人もいるかも知れないが
まぁ、カルト映画というのは所謂そういうものだ
しかしながら、77年という映画史のなかでも若い時期に
ここまで細かい音響の効果をつくられているのには、とても驚くだろう
一般的なテレビでみてもそう感じるのだから
作品自体が意識して、映画館というパッケージの相乗を狙って
所謂、「箱鳴りが良い作品」として創っていったのだと感じた
撮影技術に関しても同様だ
途中にコマドリアニメの技術で撮られたシーンが出てくるが
「5人で映画つくろうぜ!」という
この表現はあまりにも失礼だが、同人的な勢いだけではなく、細部にまで撮影を拘っているのを感じる
私個人の評価としては
とにかく、表現方法がエグい
とくに、隣人の女性が訪れて不倫に落ちるシーンはお気に入りだ
セリフやストーリーではなく、
演出と構図でぶん殴って魅せる芸術作品として観てみるのをおすすめする